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ちなみに自分はこの店のラーメンに特別思い入れがある訳でもないし、そもそもレッズ絡みでしか行かない京都に於いて、新福菜舘に入った事はない。しかし、このラーメンは喰った事がある。それもかなり昔、新福菜舘が新横浜ラーメン博物館に出店した時。
この時の衝撃を覚えている。麺も汁も見えず器からはみ出さんばかりの大量の薄いチャーシューに蓋をされて九条ネギがドサッ。この時まで京都ラーメンというジャンルは知らなかったのだが、このスタイルが京都ラーメンという堂々の看板を掲げて出店していたのが新福菜舘だった。
それが東京に進出して来た訳だが、このニュースを知らせてくれた友人が、報道されている写真を元に「京都へ行った時はもっと肉で埋まっていた」と言い出した。確かに報道されている写真はチャーシューが少ないというか、自分が新横浜ラーメン博物館で衝撃を受けた”麺も汁も見えず器からはみ出さんばかりの大量”さからは程遠い感じがした。
ちなみに「もしかしたらチャーシューメンと並盛りを間違えて覚えている?」との疑問も浮かんだ。確かにそれがチャーシューメンだったのならば、納得が行く。ところが、自分は新横浜ラーメン博物館では一杯ではなく数杯は喰う関係で、お腹を保たせる意味で並盛り以上のものは決して注文しない主義。だから当時あそこでチャーシューメンを喰ったという事は120%有り得ない。
ならば実際にこの目でチャーシューの量を確かめてやろうじゃないか!!・・・という端から見たら実にどうでも良い無駄な使命感に熱意を燃やして、1時間もかけてわざわざ麻布十番まで赴いたのであった。実に暇な男であると我ながら感心する。
ちなみに報道によると、店内はカウンター7席とテーブル席1つしかなく、そのせいで入店可能な客数が限られるために昼時は40分待ちもざらというので、この糞寒い中で長く並ぶのは嫌だから、開店の11時前に着いてやろうと早く行った。
ところが・・・実際に到着したら、開店20分前で誰も並んでいない。拍子抜け。40分待ちとか大袈裟だな~と、余裕ぶっこいて暇つぶしに周辺を散歩物色していたら、開店5分前になって数人が店前に集まり出した。こりゃヤバイと思って早速並んで3番目。開店と同時入店の順番を確保した。
11時に開店。
食券でラーメン並盛り700円を注文し、出て来たラーメンが、これ。
・・・やはりチャーシューが器からはみ出していない。汁も見え見え。
果たして友人や自分の記憶は何処なのか・・・。
ってか汁の味とかロクに確かめずに、テーブルに備え付けの胡椒やらラー油やらおろしニンニクやらを、ここぞとばかりにドバンドバン投入する。ただでさえ隣のラーメン通っぽいオッサンが白い目で見ているのに、これをラーメンの鬼・佐野実に見られたら確実に殺されるレベルの暴挙である。とかいいながら、自分がこれやり始めたら、他の客もやり出したのには笑った。あんだよ、我慢していないで初めから入れたいものを入れれば良いのに。
そして喰い終わり、その友人にメールする。
すると友人から衝撃的な返信が!!
「新福菜舘じゃなくて、隣の”第一旭”だったかも。京都駅近くの本店は、陸橋のとこで隣り合わせなんよ」
・・・オイッ!何だよそれ!!じゃあ自分がラーメン博物館で見たアレは一体!?新福菜舘以外に同じスタイルのを出す京都の店がラーメン博物館に出店した可能性???わからん!わからん、けど、けど・・・実にどうでも良い問題だな。だいたい過去の記憶がいい加減なのも自分の特徴なのを自分で忘れていた・・・。
全国的にも数少ないこの貴重な設置店駅が、東武本線に2駅もあるから、じゃあどっちが美味いか決めようじゃないか企画。まさに暇人の馬鹿企画である。
駅は西新井と春日部。正確には東武伊勢崎線・西新井駅と、伊勢崎線側ではなくて野田線側ホームにある春日部駅。
先ずは西新井。
こちらは下り線側にあるのだが、昼時は常に客が入れ替わり立ち替わり。昔から評判の結構有名な店なので、客の扱いに慣れているのか、水出しから注文、調理まで、オバチャンの対応が実にスムーズである。
この店の特筆すべきは、茹でた麺をすくって湯切りするザルが、一般的に良く使われている麺を1人前づつ茹でる底の深い「テボ」と呼ばれる振りザルではなくて、大鍋にぶち込んで泳がせた麺をすくってから湯切りする「平ザル」を使っている点である。
麺の茹で方は、テボ方式だと数杯のラーメンを一度に茹でるには便利だが、麺が狭いザルの中にあってロクに泳がないから、時に固まったり湯が残ったりして、質が落ちる。
その点、平ザル方式は、大鍋で麺を泳がせるから茹で加減も良く、湯切りもしやすくなる。但し平ザルは大鍋に泳がせた数人分の麺をザルだけで均等に分け上げるという、超高度の職人的技術が必要になる。最近のラーメン屋はテボ方式が殆どである事からしても、平ザル技術をこなせる職人は限られているため、つまりここの店のオバチャンは、ザ・プロフェッショナルという事になるのである。
ちなみに自分はラーメンを喰うのに夢中で、平ザルを使っていたのを気付かなかった。これに気付いたのは一緒に居た友人である(笑)。え?なら気付かなかったお前が偉そうに職人技術を語るなって?ハイごもっとも。
で、肝心のラーメン。450円。
まあ普通のチャーシューとシナチクとナルトとワカメとネギが乗った、極普通の東京醤油ラーメンである。
麺は上記の通り平ザルを使っているだけあって、なかなか良い感じの茹で具合。スープがやや塩っ気がある。これは好みが分かれるが、自分は塩っ気があるのが好きだから、これはストライクな濃さであった。あと個人的に、チャーシューが肉厚で歯応えがある肩ロースの固まりだったのが嬉しい。この類のチャーシューは肉がジューシーに感じられて好きなんだよね。
・・・・・・
続いて春日部。
クレヨンしんちゃんの故郷・春日部・・・はラーメンに全く関係無いからこの際どうでも良いとして、何故か本線である伊勢崎線側ではなくて、未だ単線区間がある野田線側にあるというのが不思議だが、まあそれもどうでも良いか。
この店も昼時は常に客が入れ替わり立ち替わりで、西新井と並んで昔からの有名店。西新井と違うのは、客に順番のカードを配る点か。但しその窓口のオバチャンが新人さんなのか手際が悪いのか知らんが、慌てているのかカードは吹っ飛ばすは、水は出し忘れるわ、極め付けは別の客でオッサンが大盛りを注文していたところ間違えて普通盛りを出してクレーム付けられているわで、もう初っ端からズッコケ状態だった。まあそれを除けば普通の立ち喰い屋と変わらないけど。因みに、ここの茹で方は一般的なテボ方式だった。
肝心のラーメン。450円。
こちらも普通のチャーシューとシナチクとナルトとワカメとネギが乗った、極普通の東京醤油ラーメン。
スープがやや薄い。でも薄いから逆に出汁の旨味は楽しめるけど。まあこの辺は人の好み。ナルトが大きめ。但しシナチクは西新井のに比べて細め。注目のチャーシューは、グルグル巻きの薄っぺらいやつだったのが残念。個人的にこの類のチャーシューが出て来るとガッカリする・・・。
肝心の麺は、テボ方式の割には悪くない。個人的に好きなやや硬麺だった。意外に麺は春日部の方が好きかも。
総評!!
茹で方
西新井=高度
春日部=普通
茹で具合
西新井=普通
春日部=やや硬め
オバチャンの手際
西新井=良い
春日部=悪い
スープ
西新井=塩気がある
春日部…薄め。出汁っ気がある
チャーシュー
西新井=肩ロース肉厚
春日部=グルグル巻きの薄っぺら
シナチク
西新井=大きい
春日部=細い
ナルト
西新井=薄くて小さい
春日部=厚くて大きい
ワカメ
西新井=柔らかめ
春日部=硬め
・・・んー、まあ個人的には、店員の手際とスープとチャーシューとで、やや西新井に軍配かな。もちろん春日部が悪いという訳では決してないよ。でも平ザル方式とテボ方式の技術の差はでかいと思う。あとチャーシュー好きなら断然西新井。でも落ち着いて喰いたければ、慌ただしさがある西新井より春日部かな。
・・・何か振り返ると、これって実にどうでも良い対決だな(笑)。ホントやってる事が暇人(苦笑)。
次は西新井でチャーシューメンを堪能したい。
そんな事を思いながら、この後に浅草と北千住で、はしご酒であったとさ。
煮干しラーメンと銘打っていても、万人受けしようと臭味をやたら抑えて作られている中途半端な煮干しラーメンも多くてガッカリさせられる事が多々。あの臭味が良いと言っても、単にマニアックにしか受け取られなくなっている今日この頃。でも脂ギトギトやメガ盛り系の所謂キチガイラーメンに比べたら、煮干しラーメンはすごく健康的。・・・まあそうは言っても、ラーメン自体は不健康食の部類に変わりはないのだが・・・。
浅草に行くと、いつも酒を飲んでばかりで、ラーメン屋にはほとんど入る事はなかったのだが、今回は陽が落ちる前から飲んでいた関係でまだ時間もお腹も余裕があったので、以前から喰いたかった浅草「つし馬」の煮干しラーメンを。
青森煮干しラーメンという位置付け。アッサリ系なのにトロトロなチャーシューと中太麺が結構お腹にガツンと来るので、飲んだ後でも油断してはいけないが、スープは結構煮干しが効いていて、この臭味があれば納得行くレベル。
今回は普通の中華そば(中)750円だったが、1日30食限定で、煮干し出汁レベルが3倍の「バリ煮干し」ラーメンがあるので、次回はそれを是非とも喰って更なる臭味を味わってみたいが、飲んだ後では売り切れていて駄目だな・・・。
元イタリアン料理人が作った大阪発祥の神座ラーメンに代表されるように、洋食屋が作る洋風ラーメンは今時珍しくないが、それが地元にあると目が引くもので、それでも地元だからとスルーしていたのだが、たまたま昼に入ってしまって、注文してしまったのであった。
ベースは「しょうゆ」か「しお」で、そこから色々と何たらラーメンとか派生していてトッピングもありで、とにかく店員が説明するのだが、まどろっこしいので、普通の「しおラーメン」にした。麺は太麺と細縮れ麺があり、細縮れ麺を選択。この際、特製ラー油を入れるかどうか聞かれたため、それも入れてもらう事にした。ライスもサービスで付いてくるとか。
出て来て、先ず色からして、どこが塩?と思うのだが、スープを啜ると、塩なのか何なのかわからなくて、それよりも何よりも、見た目やたら豪華で、カットスペアリブに味卵に青梗菜に木耳に白ネギに分葱に・・・とにかく具が色々乗っかっている。これだけでひとつの料理が出来そうだが、それはともかくとして、スープが・・・塩は何処に行ってしまったのかわからんが、味はビーフシチューではないか(笑)・・・まあ洋風だからこうなるのか。
ビーフシチューの中に入った麺を喰っているようで、途中から何が何だかわからなくなって来た(笑)。でも麺が汁に良く絡んで、具もなかなかで全体の相性は良い感じ。ただ美味いか否かというより、不思議な味だと思った。だって繰り返すけど、ビーフシチューのラーメンみたいなんだもん。これで750円は・・・ラーメンとしては高いけど、洋食として考えると安いのかな。
しかし、洋食屋なのにテレビで紹介された途端にラーメンがメインになってしまうって、店のポリシーはそれで正しいのだろうか???
基本的にコッテリは苦手で、アッサリ系が好きだから、それに叶う店として、浦和駅西口の「鶏そば一瑳」が自分好みのラーメンだった。
レッズのホーム試合が駒場から埼スタになって以来、すっかり浦和駅周辺に足を運ぶ回数が減った(車では年中通っているけど)ため、ここ数年は浦和駅のラーメン屋事情がわからなかった。
そんな中で、今回は久々の駒場入りという事で、この機会にラーメン屋をネットで探したら、ここが上位ヒットした。
あっさり鶏そば 680円
鶏の旨味が抜群の白湯スープが最高に美味かった。このスープだけでもずっと飲んでいたい感じの美味さ。アッサリしたところに旨味が効いているってのが自分の好みだから、その条件にピッタリ合ったのがこのスープ。
ここに「自家製ラー油」と「揚げエシャロット」を程良く投入すると、これが更に美味くなるのである。
麺の量は自分にとってはやや少なく感じたが、そのぶん肉厚の鶏チャーシューが3切に、ネギとシナチクもタップリ入っているので、最終的にけっこうお腹が膨れるのであった。
富士見市とはいっても、端も端の、一歩跨げばもう三芳町という境目であり、最寄り駅となる鶴瀬からはちょっと離れているのだが、その前にこの建物、地元で知っている人は知っているだろうけど、昔からテナントが入っては潰れ、また入っては潰れるという曰く付きの建物ではあるんだが、そんな土地にオープンして大丈夫か?といらん心配をしてしまう。
まあそれは右に置いておいて、この三四郎さん、新参店ではなくて、なんと札幌から移転して来たものとか。
ネットで調べると、ラーメン通の方々の間では札幌で美味いと評判の名が通った店だったようだけど、それが何故移転する事になったのか?それ以前に大きな疑問が浮上。何故北海道は札幌にあった店が、遠路遙々埼玉の、しかも(住んでいる自分が言うのも何だが)県内市ではマイナーな方に属するあろう富士見に移転して来たのだろうか?・・・うーん、謎だ。
魚介豚骨ベースで、塩も醤油、味噌(つけ麺)もあるのだが、塩好きの自分は・・・
Sio豚骨ラーメン 730円
塩ではなく、Sioという無意味さが何とも言えないズッコケ感を誘う。
濃厚ながらそんなに脂っぽくはないとは思うけど、アッサリ好きな自分にはそれでもやや脂っぽさは感じるかな。
ホタテが効いたスープ。このホタテがガツンとくる味は、塩で全国区的に有名な新座「ぜんや」にそっくりで、今ではそんなに珍しくはないパンチではある。可もなく不可もなくといった感じだったが・・・
ちなみにここには写っていないが、一緒に行った友人は限定の「豚トロ醤油」を注文したんだが、醤油だとカツオブシがガツンと効いた味になっている(お互いスープを味見し合った(笑))。
友人は逆に自分が注文した塩豚骨の方が良かったかな、と言っていたが、ここでふと思った。塩豚骨にホタテではなく、このカツオブシをガツンと加えると・・・スガキヤになるんだよな(笑)。それ作ってくれないかな、三四郎さんよ。
それはともかく、隣のみずほ台地区が近年次々ラーメンの名店やヒット店が生まれているのと違って、名店と呼ばれるラーメン屋が皆無な鶴瀬地区は、昔からラーメン不毛の地と言われているだけに、この三四郎が鶴瀬初の名店となることを願おう。